米国防長官、アフガン追加派遣を命令 見えない出口戦略
マティス米国防長官は8月31日、アフガニスタンに米兵の追加派遣を命じたことを記者団に明らかにした。トランプ政権は「新アフガン戦略」と銘打っているが、16年続く米軍の駐留と泥沼化するテロとの戦いに「出口戦略」は見えないままだ。
マティス氏は今回の派遣規模について明らかにしなかったが、米メディアによると追加派遣方針の約3900人のうちの第1陣とみられる。マティス氏は「アフガン部隊がより効果的に戦うため」と説明。アフガン部隊への助言、テロ対策などに任務が限られるとし、オバマ前政権の対応と変わりがないとの考えを示した。
米軍のアフガン駐留をめぐって、オバマ前大統領は完全撤退方針を示していた。トランプ大統領もかつて「金の無駄」などと批判、即時撤退を持論にしていた。しかし、反政府武装勢力タリバーンなどの伸長を抑えることができず、先月21日に米軍の撤退が「テロリストがはびこる空白を生む」として、無期限の駐留継続を表明していた。
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