北米の最高峰滑降、佐々木さん成功 標高差3千mの難所

写真・図版デナリの標高4600メートル付近を登る佐々木大輔さんの仲間=6月16日、佐々木さん撮影

北米大陸最高峰のデナリ(6190メートル、マッキンリー)山頂から南西壁の滑降に6月、山岳スキーヤーの佐々木大輔さん(40)が成功した。最大斜度は55度。標高差で約3千メートルを滑った。南壁はデナリで最難関のルートで、デナリ国立公園事務所によると、滑降の成功は数例しかないという。

札幌市在住の佐々木さんは、山スキーの世界大会で何度も入賞してきた。山岳ガイドのかたわら、仲間と北千島列島やグリーンランド、パタゴニアなどの高山に挑んできた。デナリも23歳のときに西側のノーマルルートを滑っている。

南西壁への挑戦は、数年前から準備を始めた。斜面には氷の裂け目・クレバスが潜む。所々に岩があり、狭い所で約2メートルの間を抜けなければならない。写真や地形図で下調べをしても、奥行きや雪のつき方はわからない。1年前に登って滑降が可能かを見極めた。

ASAHI.COM

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