名古屋城のシカが大けが 現在残る2頭のうちの1頭

写真・図版名古屋城の内堀で暮らす母子とみられる2頭のシカ。今回、このうち1頭が負傷した=2013年4月撮影

名古屋市は5日、名古屋城内堀(空堀)で暮らすシカ2頭のうち1頭が前脚を脱臼するなどの大けがをしたと発表した。内堀に治療用のおりを設け、獣医師が2カ月かけて治療する。名古屋城では江戸時代からシカがいたと伝わるが、現在はこの2頭しかいない。

市によると、けがをしたのは雌のホンシュウジカで、推定年齢は6~9歳。8月3日に職員が歩き方がおかしいことに気付いた。今月4日に獣医師が診察したところ、左前脚が脱臼し、一部は壊死(えし)していた。左右前脚の蹄(ひづめ)周辺は感染による炎症があった。けがの原因は不明という。

内堀にはこのシカと、子どもとみられる雌のシカ計2頭が暮らしている。多いときには56頭いたが、病気になったり、野犬に襲われたりして減り、2012年には2頭だけになった。(諸星晃一)

ASAHI.COM

 

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