世界銅が通う町工場2階の卓球場 社員25人の中小企業

写真・図版フロム石田卓球場で汗を流すフロム工業の社員ら=福岡県中間市、伊藤繭莉撮影

 

6月にあった世界卓球選手権の女子ダブルスで銅メダルに輝くなど、国際大会で快進撃を続ける北九州市出身の早田(はやた)ひな選手(17)=希望が丘高校2年。活躍の原点の一つが、地元の町工場2階の卓球場だ。練習環境の整備に力を注ぐ経営者は、五輪代表が生まれる日を夢見る。

福岡県中間市の工場が立ち並ぶ一角。倉庫や製品を組み立てる作業場がある1階から外階段を上がると、16台の卓球台が並ぶ「フロム石田卓球場」が現れる。

整備したのは、生ごみを処理するディスポーザーを作る「フロム工業」の創業者で、会長の尾畑宇喜雄(うきお)さん(70)だ。

選手がひざを痛めないよう、床下にはバネを完備。午前中は主婦、昼休みにはフロム工業の社員、午後は小中学生や高校生が練習に励む。早田選手は中学生の頃、この練習場に通い腕を磨いた。世界のプロツアーに参戦する今も時折顔を出している。

ASAHI.COM

Rating 3.00 out of 5

No Comments so far.

Leave a Reply

Marquee Powered By Know How Media.