韓国軍、先制攻撃に使うミサイルを初試射 北朝鮮を牽制
韓国空軍は13日午前、朝鮮半島西側の黄海で空対地精密誘導ミサイル「タウルス」(射程500キロ)の試射を初めて行った。韓国軍はタウルスを、攻撃の兆候がみえた北朝鮮の軍事施設を先制攻撃する兵器として主に使う方針。核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強く牽制(けんせい)した。
同軍によれば、F15K戦闘機から発射されたタウルスが約400キロ飛行した後、目標に正確に命中した。同軍関係者は「敵が挑発すれば、精密打撃能力で直ちに応じる」と語った。
タウルスは、レーダーに捕捉されにくいステルス機能を持つ。GPS機能もあり、目標物から半径3メートル以内に命中できるほか、厚さ3メートルの鉄筋コンクリートも貫通する。
韓国軍は今年中にもタウルス計177発を配備する。北朝鮮の相次ぐ挑発から昨年12月、さらに90発を追加で導入することも決めた。(ソウル=牧野愛博)
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