ボクシング田中、眼窩底骨折か 田口との統一戦は絶望的
記者会見した田中の両目はふさがっていた=大阪市浪速区のエディオンアリーナ
13日にエディオンアリーナ大阪で2度目の防衛に成功した世界ボクシング機構(WBO)ライトフライ級王者の田中恒成(畑中)が14日、大阪市内で記者会見し、試合直後に頭痛と吐き気を訴え、「左眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことを明かした。全治などは14日の再検査の結果次第だが、年末に実現をめざしていた世界ボクシング協会(WBA)同級王者の田口良一(ワタナベ)との統一戦は絶望的となった。
田中は開始早々に挑戦者のパランポン・CPフレッシュマート(タイ)の左ジャブで左目を痛め、「相手が二重に見える」状態で戦った。その後は右のまぶたもカットし、一夜明けても両目は腫れ上がったまま。「けがをしてしまい、田口選手にもファンの方々にも、すみませんでした」と語った。
また、国際ボクシング連盟(IBF)スーパーバンタム級の新王者になった岩佐亮佑(りょうすけ)(セレス)も会見。高校時代からのライバルだった前王者の小国以載(ゆきのり)(角海老宝石)から「俺の自慢できる王者になって」と激励されたという。岩佐は「小国さんから奪ったベルト。死ぬ気で守り、長期防衛したい」と誓った。
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