大阪でツキノワグマ目撃 付近に住宅街、小学校や大学も
大阪府は13日、同府箕面市彩都粟生南(さいとあおみなみ)3丁目の水路沿いでツキノワグマが目撃された、と発表した。けが人の情報は無いが、付近には住宅街が広がり、大阪大学箕面キャンパスや小学校も近くにあることから、府は注意を呼びかけている。
府動物愛護畜産課によると、ツキノワグマは12日午後1時半ごろに目撃され、13日になって動画とともに府や箕面市に情報提供があったという。1日と5日にも、今回の発見場所から5~8キロ離れた大阪府茨木市内で、体長1メートルほどとみられるツキノワグマの目撃情報があった。府は動画を確認し、体の大きさなどから同じツキノワグマだった可能性が高いとみている。
府によると、ツキノワグマは京都や兵庫、和歌山など近隣府県に生息。大阪府は生息地域ではないが、全国的に出没地域が拡大しており、夏から秋にかけて行動が活発になるという。発見場所は大阪モノレール彩都西駅の南西約400メートル。
府内では2014年6月に箕面市と同じ府北部の豊能町で初めて野生のツキノワグマを捕獲。同年以降この地域で目撃情報が府に寄せられるようになり、京都や兵庫など近隣府県のクマの生息地域の南下が指摘されていた。
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