宮崎に謎のマスクマン 「どんげね」の愛、広げたい

写真・図版「この姿なら愛も、ぬくもりも、恥ずかしがらず叫べる」と話すどんげねマスクマン=宮崎県川南町

「調子はどう?」を宮崎弁で「どんげね」という。これを広めようと活動しているのが「どんげねマスクマン」だ。相手を思いやるやさしさで地域を満たしたいと絵本を作り、個展を開く。なぜ、そんな活動をするのか。手作り感満載のマスクの裏側に迫った。

マスクマンに会って「正体」を聞くと、「不器用な中年サラリーマンです」との答えが返ってきた。宮崎県椎葉村出身で、いまは同県川南町で暮らす。年齢は47歳、川南町で福祉関係の仕事をしているという。

マスクマンの子どものころの体験を描いた物語が地元を中心に話題になっている。

学校がいやになっている小学3年生の「僕」が近所の人に「どんげね」と声をかけられることで、「自分のことを気にして、心配してくれる人がいる」ことに気づいていく。そして、自分も困っている人がいたら「どんげね」と声をかけてみようと決意する――。

「どんげね」の言葉を地域であまり聞かなくなったと思い、この話を絵本と紙芝居にした。地元の図書館で貸し出し、保育所では読み聞かされている。

ASAHI.COM

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