福岡県警、誤認逮捕で9時間拘束 飲食店員への傷害容疑
北九州市八幡東区の飲食店で店員にコップを投げつけてけがをさせたとして、福岡県警が千葉県内の30代の男性会社員を逮捕したが、容疑者でないことがわかり、約9時間後に釈放した。県警が23日、誤認逮捕だったと発表した。
八幡東署によると、昨年5月、八幡東区の飲食店で、注文したのと違う品を出した女性アルバイト店員(40代)に対し、客がプラスチック製のコップを投げ、あごにけがをさせた。店の駐車場に止めてあった乗用車の目撃情報などから、千葉県内の男性会社員が浮かび、被害女性に顔写真を確認してもらった。
署は今月22日、会社員を傷害容疑で逮捕。しかし会社員は「身に覚えがない」と否認した。車は会社員も使えるものだったが、当時使っていた人物を調べ直し、会社員の知人で、自称会社員の谷藤龍樹容疑者(31)=山口県防府市=を傷害容疑で23日に逮捕した。
松本正樹副署長は「関係者の方々に対し深くおわびするとともに、供述の吟味、客観証拠の収集を図るなど適正捜査に努めたい」とコメントした。
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