高さ15mから車が線路に転落 電車と衝突、男性死亡
JR鹿児島線の線路に転落した乗用車。電車の運行は再開されていた=24日午前10時55分、福岡県岡垣町、朝日新聞社ヘリから、金子淳撮影
24日午前7時50分ごろ、福岡県岡垣町南高陽のJR鹿児島線近くの道路から乗用車が線路上に転落し、走行してきた上り普通電車(6両編成)と衝突した。県警によると、車を運転していた男性が病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。普通電車の乗客約300人に、けがはなかったという。
JR九州は鹿児島線は博多―小倉間の上下線で一時運転を見合わせたが、同日午前10時40分ごろまでに運転を再開した。
現場は遠賀川(おんががわ)―海老津(えびつ)駅間。折尾署によると、乗用車は線路から高さ約15メートルのところにある道路のガードレールを突き破り、転落した。電車の運転士が急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
現場近くに住む無職男性(70)は「通りかかったら車が線路の間で横倒しになり列車が立ち往生していた。警笛がたくさん鳴って近所の人も集まっていた」。別の無職男性(69)は「踏切での事故かと思ったら、崖から落ちたと聞いて驚いた。ガードレールを突き破るのには車に相当な勢いがあったのではないか」と話した。
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