オウム分派「ひかりの輪」への観察処分、取り消しを命令
オウム真理教の後継団体「アレフ」から分派した「ひかりの輪」(本部・東京都世田谷区)が、団体規制法に基づく「観察処分」の対象になっているのは違法だとして、国に処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。林俊之裁判長は「ひかりの輪とアレフは別団体で、処分は違法」と認め、取り消しを命じた。
観察処分の対象になると立ち入り検査などが認められるほか、構成員の氏名などについて定期的な報告が義務づけられる。
オウム真理教は2000年に観察処分を受け、アレフに改名後も3年ごとに処分が更新されてきた。「ひかりの輪」はアレフとは別団体だと主張したが、国はアレフとひかりの輪を一体と見て処分対象としている、と反論していた。
アレフは00年2月に発足。07年5月、分派した上祐史浩氏が中心になってひかりの輪が設立された。
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