「目を閉じると、娘が助けてと…」 千葉女児殺害半年
レェ・ティ・ニャット・リンさんの遺体が見つかった現場に立つ父のレェ・アイン・ハオさん=26日午前10時53分、千葉県我孫子市、角野貴之撮影
千葉県松戸市のベトナム国籍で小学3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が3月下旬に殺害されて半年が経つ。両親が通訳を介して朝日新聞の取材に応じ、なお癒えない胸の内を明かした。
「目を閉じると、今も娘が『助けて、助けて』と呼ぶ声が聞こえる」
母のグエン・ティ・グエンさん(31)は松戸市の自宅で、声を詰まらせた。祭壇には家族で東京タワーに行った時に撮った笑顔のリンさんの写真。「この家には娘の思い出があふれている。苦しい」。夕方、下校する小学生の声が聞こえる度に娘を思い出すという。
「家族思いの子だった」とグエンさん。古くなった靴を買い替えようと言っても、リンさんは「まだ使えるから」と気遣った。行方不明になった時も、その靴を履いていた。
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