ハエ、青い光を当てるとなぜ死ぬ? 山梨の高校生が解明

写真・図版青い光による殺虫効果の仕組みのイメージ(※実際の実験ではショウジョウバエのさなぎを使用)

宮城県で8月に開催された全国高校総合文化祭総文祭)の自然科学部門のポスター発表部門で、山梨県の韮崎高校生物研究部が文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した。青い光による殺虫効果の仕組みを調べた成果を発表した。韮崎高は6年前の総文祭でも同じ部門の最優秀賞を受けている。

ポスター部門では全国から41の発表があった。生徒は成果をまとめたポスターの前で4分間の説明をし、審査員の質疑に応じる。

韮崎高は生物研究部の平田匠部長(3年)が「青色光によるハエの死亡原因は本当に酸化ストレスなのか」の題で発表した。青い光にはハエなどに殺虫効果があることが知られているが、詳しい仕組みは分かっていないという。

平田さんはショウジョウバエを使い1年半がかりで実験。青い光を当てると、体内の活性酸素が細胞を傷つける「酸化ストレス」が強まり、細胞が自ら死ぬ「アポトーシス」を促すらしいことを突き止めた。

韮崎高が2011年の総文祭で最優秀賞に選ばれたのもショウジョウバエの研究だった。平田さんは「先輩たちから続く伝統のおかげです。ハエの飼育は手間がかかり、5月の連休も毎日実験で大変でしたが、先生や部員たちの励ましでがんばれました」と話した。(谷口哲雄)

ASAHI.COM

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