通天閣の人情「これがほんまの忖度や」 立ち呑み屋ママ

写真・図版「立ち呑(の)み小春」の大ママ、福島千津子さん。店の扉には八代亜紀さんのポスターが=大阪市浪速区恵美須東2丁目

酒場で 2017衆院選

忖度(そんたく)」と包み紙に大きく印刷されたまんじゅうを大阪の土産物店で見つけた。「忖度の程(ほど)、宜(よろ)しくお願い申し上げます」と添え書きされ、「人の心をおしはかること」との意味や、用例までついている。大阪の企画会社が今年6月に商品化した。

その「忖度まんじゅう」を携え向かうは大阪・新世界。通天閣の近く、「立ち呑(の)み小春」ののれんをくぐると、「でも、忖度で値引きはないで」。店の経営者福島千津子さん(71)の先制パンチを浴びる。

店名は八代亜紀さんの演歌「立ち呑み『小春』」に由来する。歌では、訳あって東京から大阪に帰ってきた女性「なっちゃん」を、それとなく事情を察する通天閣の人たちが、「泣くな」「べそ搔(か)くな」と皆で励ます。「これがほんまの忖度や」と福島さん。

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