ひきこもり生活、変えたくて 欅坂46握手会妨害の被告
アイドルグループ「欅坂(けやきざか)46」の握手会で発炎筒に点火したなどとして、威力業務妨害罪などに問われた被告の男に対し、懲役2年、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決が2日、千葉地裁で言い渡された。何が被告を犯行に駆り立てたのか。裁判の経過からたどった。
「インターネット上で欅坂46が中傷されていて不安になった。事件を起こせばメンバーに同情が集まり、中傷がなくなると思った」
9月21日の初公判。札幌市白石区の無職阿部凌平被告(25)は犯行の動機をそう語った。
ただ、それだけではなかったようだ。検察側の冒頭陳述や論告によると、被告は高校を中退後、ひきこもりがちな生活を送っていた。「仕事に就かない自分を変えたい。警察に逮捕されるなどしないと現状を変えることができない」とも話していたという。
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