子の受動喫煙防げ 禁煙、自宅も努力義務 都条例案可決
東京都議会の厚生委員会は3日、子どもの受動喫煙を防ぐために自宅などでの禁煙を努力義務とする条例案を賛成多数で可決した。5日の本会議で可決、成立する見通し。私生活の空間での喫煙に歯止めをかける都道府県条例は全国初となる。
条例案は都民ファーストの会、公明党、民進党が共同で提案した。都議会で議員提出の条例案が成立すれば、2011年以来。
条例案では、受動喫煙から守るためとして、子どもがいる自宅や自動車の中などでの禁煙を努力義務とする。当初、自動車内で「喫煙をしてはならない」とする案が検討されたが、反対意見に配慮し、努力義務とされた。保護者には、受動喫煙を防ぐ措置のない施設に子どもを立ち入らせないよう努力義務も課す。いずれも罰則はない。
この日の採決では、都民ファースト、公明、共産が賛成し、自民は「行政が家庭内に踏み込むことには慎重であるべきだ」として反対した。(野村周平)
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