「週プレ酒場」リアルに酔う アイドルと乾杯、人生相談

写真・図版「週プレ酒場」。グラビアアイドルのかけ声で盛り上がった=東京・歌舞伎町、恵原弘太郎撮影

「週刊プレイボーイ」(集英社)が創刊50周年を記念して企画した「週プレ酒場」が人気を集めている。グラビアアイドルから売れっ子作家まで、硬軟織り交ぜた週プレゆかりの著名人を迎えて一緒に乾杯したり、イベントを開いたり。「体験型」の仕掛けでファンを喜ばせている。

東京・歌舞伎町。雑居ビルの5階でエレベーターを降りると、イラストレーターのみうらじゅん書き下ろした天井画が目に飛び込んでくる。赤を基調とした店内の壁一面に、モデル兼女優の馬場ふみかがビキニ姿の写真で横たわる。対面に、勝新太郎マラドーナへのインタビューなど歴代記事が飾られている。

週プレは「新時代の教養を若者たちに伝授しよう」(編集部)と、1966年10月に創刊された。豊富な撮り下ろしグラビアの一方で、柴田錬三郎開高健ら文豪が若者の悩みに答える連載「人生相談」や独自の特集記事が載る、硬軟自在な誌面で多くの読者を獲得してきた。

節目の50周年。その世界観をリアルに楽しんでもらえる場を提供しようと、6月に1年間の期間限定で酒場を開いた。誌面を彩るグラビアアイドルらが、カウンターバーで「一日ママ」として接客。コラム「人生相談」を連載中のリリー・フランキーが実際に客の相談に乗る「公開人生相談ライブ」など、数々の仕掛けを用意した。

倉持由香、青山ひかるらグラビアアイドル4人が登場した6月末のイベントでは、スクリーンに自身の写真を映しながら撮影時のエピソードを披露したり、客と写真を撮ったり。札幌市から来た男子大学生(25)は「こんなに近くで会えるなんてふだんはないので新鮮。未公開の写真やトークもあって特別感がある」。

企画を担当する編集部の近田拓郎さん(36)は「紙は厳しい時代と言われているが、『リアルな体験』は紙、デジタルの先の可能性につながる」と手応えを語る。増田真晃編集長(50)も、「週プレのブランドを使って色々展開していきたい。新しいビジネスになるかは分からないが、試金石にしたい」。

ASAHI.COM

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