神戸製鋼、アルミ部品など検査データ改ざん 管理職関与

写真・図版会見する神戸製鋼所の梅原尚人副社長(中央)=8日午後、東京都港区

神戸製鋼所は8日、アルミや銅製品の一部について、強度などを偽って出荷していたと発表した。昨年9月から今年8月にかけて約200社に出荷した製品のうち、少なくとも約2万1500トンとアルミ部品約1万9400個で、同社の出荷量の約4%にあたる。同社は昨年もグループ会社による製品強度の改ざん問題が発覚しており、企業姿勢が問われることになる。

同社によると、アルミや銅製品を扱う4事業所すべてで改ざんが確認された。昨年9月以前に出荷された製品でも改ざんが見つかり、10年以上前から続いていたケースもあった。同社の製品は自動車や航空機などに幅広く使われているが、問題があった部品の具体的な出荷先の業界や企業名は明らかにしていない。

会見した梅原尚人副社長によると、管理職を含む数十人が改ざんに関与したり、黙認したりしており、「組織ぐるみ」だったと説明している。すでに出荷先への説明を開始し、安全性など品質への影響について検証を進めるとしている。現時点では安全面での具体的な問題は確認されていないとしている。

川崎博也会長兼社長を委員長とする調査委員会を設置し、外部の法律事務所にも調査を依頼した。業績への影響は不明という。

同社は昨年6月にも、ばね用の鋼線をつくるグループ会社が一部の製品の強度を偽って出荷したと発表した。その後、神戸製鋼所やグループ会社で「新たな問題は確認できなかった」としていた。

ASAHI.COM

 

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