「戦死した夫の名も覚えていない」トランプ氏に遺族反発

トランプ米大統領が死亡した米軍兵士の家族にかけた弔意の電話の内容が「無神経だ」と批判されている問題で、電話を受けた兵士の妻が23日、米ABCのインタビューで「(トランプ氏は)夫の名前も覚えていなかった」と語った。

電話があったのは今月17日。ニジェールで今月4日に武装勢力の攻撃で死亡したラ・デービッド・ジョンソン軍曹の妻マイーシャさんが受けた。マイーシャさんは「(トランプ氏が)夫の名前を思い出せずにいたのが、私を傷つけた」と話し、怒りを覚えたという。「国のために戦い、命を危険にさらしたのに、なぜ名前も覚えられないのか」とも語った。

マイーシャさんによると、トランプ氏は電話で「彼は何に参加したかを分かっていただろう」と話したという。発言は「軍に入隊したからには戦死を覚悟していたはずだ」と遺族側に受け止められた。

電話があったのは今月17日で、同じ車に乗って会話を聞いていたウィルソン下院議員が最初に内容を明らかにした。トランプ氏はこれに対して「でっち上げだ」と議員を批判した。マイーシャさんは23日のテレビで「でっち上げなんかではない。(ウィルソン氏の)発言は100%正しい」と指摘した。

一方、トランプ氏は23日のツイッターで「ラ・デービッド・ジョンソン軍曹の夫人とは、非常に敬意を示した会話をした。彼の名前も最初からためらいなく言った!」と反論した。(ワシントン=杉山正)

ASAHI.COM

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