2期目の習近平指導部発足 次世代リーダー入らず
中国共産党の第19期中央委員会第1回全体会議(1中全会)が25日、北京で開かれ、習近平(シーチンピン)総書記(64)が率いる2期目の新指導部が発足した。最高指導部の政治局常務委員に、次世代リーダー候補とみられてきた胡春華(フーチュンホワ)・広東省党委書記(54)と陳敏爾(チェンミンアル)・重慶市党委書記(57)は選ばれなかった。後継者を内定し事前に最高指導部入りさせる25年来の慣例は破られ、5年後の最高指導者を明確にしない異例の展開となった。
新たな政治局常務委員は1期目と同じ7人。習氏、李克強(リーコーチアン)首相(62)のほか▽栗戦書(リーチャンシュー)・党中央弁公庁主任(67)▽汪洋(ワンヤン)・副首相(62)▽王滬寧(ワンフーニン)・党中央政策研究室主任(62)▽趙楽際(チャオローチー)・党組織部長(60)▽韓正(ハンチョン)・上海市党委書記(63)が選ばれた。
また、外交を統括する楊潔篪(ヤンチエチー)国務委員が政治局員に昇格。党中央規律検査委員会書記に趙氏が選ばれた。党中央軍事委員会副主席に許其亮氏(67)が留任、新たに張又俠・前装備発展部長(67)が選ばれた。
習氏は25日の記者会見で、新指導部を紹介した上で「来年は改革開放40周年だ。引き続き改革開放を進めることで、中華民族の偉大な復興が必ず実現できると信じている」と述べた。
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