シャープな屋根、美しい彫刻… 石清水八幡宮を空撮
本殿など10棟が国宝に指定されている石清水八幡宮本社の社殿群をドローンで撮影した=京都府八幡市、細川卓撮影
織田信長の修造(1580)、豊臣秀頼の造営(1606)、徳川家光の造営(1634)――。安土桃山から江戸初期へと激しく転換した時代の主役たちが、武運長久の神をまつる石清水八幡宮・本社(国宝、京都府八幡市八幡高坊)の整備に力を注いだ。屋根のラインに、切れるような鋭さを感じるのはそのせいかも知れない。
ここにある伝左甚五郎(ひだりじんごろう)作の彫刻「目貫(めぬき)の猿」は、里で悪さをするため目を竹釘で打たれたという。利かん坊も神威におそれをなしたのだろうか。(編集委員・小滝ちひろ)
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