神戸製鋼、中間配当を見送り 業績予想は「未定」に

写真・図版2017年9月中間決算で配当を見送ると発表する神戸製鋼所の梅原尚人副社長(左)=30日午後、東京都内

 神戸製鋼所は30日、検査データの改ざん問題を受け、2017年9月中間決算での配当を見送ると発表した。10円の配当を予定していたが、不正発覚で業績の先行きが見通せなくなったためだ。18年3月期の業績予想は「未定」に変更した。神鋼は7月末時点で、18年3月期で350億円の純利益を計上し、3年ぶりの黒字転換を見込んでいた。

神鋼のデータ改ざん問題は今月8日に発覚し、不正な銅管やアルミ板などは525社に出荷されたことが明らかになっている。神鋼は出荷先の約8割で一定の安全性を確認出来たと説明しているが、安全点検を進める出荷先からは「かかった費用は当然請求したい」(川崎重工業の金花芳則社長)など、点検費用の請求に向けた動きが出ている。

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