民進党代表に大塚元厚労副大臣選出へ 調整力に期待
民進党の前原誠司氏の代表辞任を受けた党代表選で、同党参院議員の大塚耕平元厚生労働副大臣(58)が31日、立候補を届け出た。ほかに届け出はなく、同日午後の両院議員総会で正式に決定する。民進が希望の党と立憲民主党に分裂したなか、大塚氏は両党との連携や地方組織の維持が課題となる。
大塚氏は日銀出身で愛知県選出。厚生労働や内閣府の副大臣などを歴任し、当選3回。中堅ながら調整型の政策通として知られる。衆院議員が希望、立憲、無所属に分裂した党愛知県連の代表でもあり、調整力に党内の期待が広がった。
民進は前原氏が希望に合流する方針を表明していたが、立憲と分裂したうえ衆院選での希望の伸び悩みを受けて方針を撤回。30日に正式に代表辞任を表明し了承された。大塚氏は今後、党籍を持ちながら無所属で当選した衆院議員と参院議員の計60人を超える国会議員を束ねることになる。(斉藤太郎)
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