駅伝「監督車」、個性派の面々 同乗の増田明美さん語る
監督車内でレースを見守る各チームの監督ら=2007年、三重県内
5日号砲の第49回全日本大学駅伝(朝日新聞社など主催、JAバンク特別協賛)で、各チームの監督が乗り込んで選手の走りを見守る「監督車」。同乗してテレビ中継のリポートを担当するスポーツジャーナリストの増田明美さん(53)に、その魅力を聞いた。
監督車からのリポートは2015、16年に続き、今大会が3回目。監督はみなさん個性が際立っているので私も楽しいです。
一番早く車に乗り込むのは2年連続で山梨学院大の上田誠仁監督(58)でした。上田監督は哲学者。昨年の大会では、最後のミーティングで選手たちに「タカの目」の話をしたと教えてくれました。これまで目の前の練習を着実にこなしてきたけれども、大会ではレースを俯瞰(ふかん)して、スピード感を持って鋭く攻めようという意味だと思います。教育者だと感じました。
選手に近い車左側の後ろは駒沢大の大八木弘明監督(59)の席。他の監督が先に乗っても、暗黙の了解で空いています。大八木監督は厳格で練習も修行僧的。名セリフは「お前、男だろ!」です。厳しい方ですが、福島の方言で話されるから、温かみがあります。
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