容疑者、「車は訳あり」と廃棄依頼 天神強奪事件
福岡・天神で4月、3億8400万円が奪われた事件で、福岡県警に証拠隠滅容疑で逮捕された藤本勇介容疑者(29)=福岡市博多区=から、逃走に使われたとされる白いワゴン車の処分を頼まれた福岡市内の解体業の男性(67)が朝日新聞の取材に応じた。車を受け取る際、「訳ありの車だから代金はいらない」などと言われたという。
男性によると、藤本容疑者とは10年以上の付き合い。事件の約40分後の4月20日午後1時すぎに電話があり「車を取りに来てくれ」と頼まれ、2日後に藤本容疑者の職場を訪問。通常は依頼者に3万5千円ほど支払って車を買うが、藤本容疑者に「訳ありの車だからいらない」と言われ、そのまま受け取った。
男性がその後、車内を確認すると唐辛子のマークが描かれた催涙スプレーや、ジュースの空き缶、事件現場の駐車場の駐車券などがあった。ナンバーは外され、ボンネットを開けると車台番号が削られていた。
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