トランプ氏の「いずも」乗艦、幻に 海自最大の護衛艦
米国のトランプ大統領の来日にあわせ、防衛省はトランプ氏に海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」に乗艦してもらい、強固な日米同盟を国際社会にアピールする方向で調整していたが、トランプ氏の日程の都合がつかず、幻の計画に終わった。
「いずも」は全長248メートル、幅38メートル、基準排水量1万9500トン。ヘリコプター9機を運用でき、艦首から艦尾まで甲板が平らな構造は空母そのものの外観だ。「いずも」には今年に入り、フィリピンのドゥテルテ大統領や英国のメイ首相が乗艦し、防衛協力をアピールする場となった。
政府関係者によると、トランプ氏の乗艦には首相官邸の強い意向があり、防衛省は実現に向けて水面下で調整。当初は「いずも」の母港である海自横須賀基地(神奈川県)での乗艦が検討されたが、都内からの移動に時間がかかることなどからこの案は見送られた。
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