「どんなに怖かったか」友人ら悲痛 座間1遺体身元判明
神奈川県座間市のアパートから男女9人の遺体が見つかった事件で、23歳の女性、田村愛子さんの身元が明らかになった。「死にたかったからじゃなくて、心の救いを求めて容疑者の家に行ったのだとしたら、どんなに怖かっただろう」。山梨県甲州市の小学校で同級生だった女性(23)は、田村さんの最期を思い、声を震わせた。
田村さんは4年生のときに転入。運動神経がよく、運動会ではリレーの選手や鼓笛行進の副指揮を務め、練習に励んでいた。卒業アルバムには飼育委員としてウサギを抱きあやす姿。同級生は「仲良く遊んだ記憶が今もある」と話す。
「おとなしい子だったけど、話すといつも笑顔で優しかった」という田村さん。ディズニーなどキャラクターの絵がプリントされた紙をプレゼントしてくれたときは、「お母さんが作ってくれたんだ」とうれしそうに話していた。
だが中学校に上がると、学校に姿を見せることが少なくなっていった。
田村さんは、行方不明になったころ、東京都八王子市内のマンションで一人暮らしをしていた。医療法人がマンションの一部を使って運営する、心のリハビリをするグループホームだ。
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