異色の国立大フィギュア選手、佐藤洸彬 五輪に意欲

写真・図版東日本選手権で演技する佐藤洸彬

10日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯(大阪市中央体育館)に、フィギュア選手では珍しい国立大生が出場する。岩手大教育学部4年生の佐藤洸彬(ひろあき)。羽生結弦(ANA)らとともに晴れ舞台に挑む佐藤は「緊張でのみ込まれてしまいそうなので、緊張を表に出さないように。本番では精いっぱい楽しみたい」と意気込む。

21歳の佐藤にとってGPシリーズデビュー戦となる。フィギュアがあまり盛んな地域ではない盛岡市出身で、強豪の大学に進まず、家から通いやすい地元の大学を選んだ。昨年は小学校の教育実習を経験。今年は中学校の実習に取り組み、中高の数学の免許を取得する見込みだ。勉強と両立しながらスケートを続け、卒業後は岩手大の大学院に進む予定という。

姉の影響で5歳で競技を始め、2015~16年シーズン、本格的にシニアに参戦した。派手な衣装や、個性あふれる振り付けが持ち味で、全日本選手権では昨年の8位が最高。4回転ジャンプの成功率は高くはないが、表現力や完成度で勝負する。10月の東日本選手権では2位だった。

来年の平昌五輪の男子の代表枠は「3」で、羽生、宇野昌磨トヨタ自動車)に続く3枠目は混戦状態。「五輪シーズンで初のNHK杯に出られるのはチャンス。ベストな演技をして、3枠目に入りたい」と目を輝かせた。(野田枝里子)

ASAHI.COM

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