双子の赤ちゃんチンパンジー 珍しい自然保育ですくすく

写真・図版双子のチンパンジーを抱く母親の「カズミ」(東山動植物園提供)

名古屋市東山動植物園で10月21日に生まれたチンパンジーの双子の赤ちゃんが、7日から公開。チンパンジーが双子を育てるのは珍しいが、順調に育っているという。

双子の母親は30歳の「カズミ」。ちゃんと育てられるかどうか、園は出産から約2週間見守っていたという。片手で上手に双子を抱く姿に、園の職員は「大変だなあ。でもカズミならできる」と公開を決めた。

園によると、国内でチンパンジーの双子が生まれたのは9例目。これまでに2匹とも育ったのは3例だけだ。母親が2匹分の栄養を蓄えられないことが原因の一つとみられている。育児に慣れていないと、2匹を同時に育てるのはさらに難しいという。

育て方には人工保育もあるが、東山動植物園はカズミに任せる自然保育を選んだ。成功例は高知県の動物園の1例しかない。

園職員は「カズミの出産は4回目。育児経験が豊富で子どもも元気だから、うまく育ってくれることを期待している。ほかのチンパンジーもカズミに抱えられる子どもをちらちらと見ており、群れとの関わりの変化も見てほしい」と話している。(寺田実穂子)

ASAHI.COM

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