石破氏「党のためなら言うのが義務」自民批判多い理由
講演する自民党の石破茂元幹事長=23日午後、東京都町田市、岩尾真宏撮影
石破茂・自民党元幹事長(発言録)
(自民党や安倍政権に批判的な発言が多い理由を問われ)批判のないところに進歩は無い。批判があって世の中は進歩するのであり、それがない、封じられる組織は必ずダメになる。自民党は自由民主党であり、言いたいことを言って議論して、結論が出たら従うのが自民党。議論をしない、批判をしないことが自民党ではない。自民党のためになると思うことならば、言うことが自民党員の義務だ。批判をしないことが自民党だと全く思わない。
(「次期首相」候補として安倍政権の変えるべき点などを問われ)同じ自民党なので考え方が全く違うことはないが、安倍さんが頑張ってきた大胆な金融緩和は、これから先もずっと続けることはできない。限界がある。安全保障政策で安倍さんと考え方が違うのは、集団的自衛権は私は憲法上、認められると思っている。安倍さんは安全保障法制が精いっぱい、そこから先は憲法改正が必要だと思っている。安全保障についての考え方が結論は一緒でも、そこにいたるロジックが違う。それぞれ目指すべき国は一緒でも、そこにいたるプロセスが違うことは当然ある。どっちがいいかを選ぶのは自民党の党員だ。(東京都町田市の講演で)
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