紳士淑女の競技ゆえ?カーリング、スポンサー掲出に制限

写真・図版男子代表のSC軽井沢ク。右腕に、新たにJALのワッペンがついた

平昌五輪に出場するカーリング男子の日本代表チームが今季、日本航空(JAL)とスポンサー契約を結んだ。男子代表はこれで3社目で、女子代表は4社と契約している。日本は長野五輪以来20年ぶりの男女同時出場で、今はスポンサー集めのチャンス。だが、それに世界連盟の規定がストップをかけている。

9日まで豪州であったパシフィック・アジア選手権で、男子代表のSC軽井沢クは右腕に「JAL」のワッペンをつけたユニホームで出場した。

「特に女子は、契約したいという企業が行列をつくっている状態」と日本協会の倉本憲男事務局長は言う。だが、世界連盟が主催する大会で、国の代表ユニホームにつけられるスポンサーワッペンは右腕、左胸、左足で計四つまでと決まっている。世界連盟の小川豊和理事は「カーリングは紳士、淑女のスポーツ。広告だらけになってはみっともない」と説明する。倉本事務局長は「趣旨は理解できるけど……。お金のない日本協会にとって、もどかしい部分もある」と話す。

代表としてではなく、チームとして出場する国内大会やワールド・カーリング・ツアーにはこの規定がなく、SC軽井沢ク、LS北見のチームユニホームにはそれぞれ約20社ものワッペンがついている。(渡辺芳枝)

ASAHI.COM

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