大迫「下を向いていこう」 福岡国際マラソンへ調整
大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)
かつて高橋尚子や野口みずきが鍛えた米コロラド州ボルダーで大迫傑(すぐる)(26)は調整していた。標高1655メートル。今月中旬、太陽がロッキーの山並みに沈むと気温は10度を割った。ただ日中は汗ばむほどで、数日前に降った初雪は日陰にだけ、その痕跡を残していた。
理学療法士とともに約1カ月。朝と夕の練習は1人で取り組む。隣町のデンバーに住むナイキ・オレゴンプロジェクトのピート・ジュリアンコーチも強化練習の時にしかやってこない。「ボストンを走ってマラソンは本当に個人競技だと思った。対人でなく対自分。1人で走ることが多いので自然と自分のリズムができてくる」。妻と娘はオレゴン州に残し、食事も自炊が主。「自分の練習のゾーンに入っている時は少しの環境の変化で、戻すのが大変。人の出入りは少ない方がいいですね」
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