沖縄で不時着の米軍ヘリ、回転翼の異常か 警告灯が点灯
不時着したヘリから回転翼を取り外す米軍関係者=7日午前10時12分、沖縄県うるま市の伊計島
沖縄県うるま市の伊計(いけい)島に6日夕に不時着した米軍ヘリコプターUH1の回転翼を、米軍が7日、取り外した。機体本体をどうするか、米軍は明らかにしていない。一方、沖縄防衛局は、うるま市に対し、不時着の理由を「回転翼の異常を示す警告灯が点灯したため」と説明した。
7日朝から、迷彩服を着た米軍関係者らが機体の周囲に脚立を立て、回転翼を1枚ずつ手作業で取り外してトラックで搬出した。午後2時半ごろ、米軍が日本側に「今日の作業は終了」と伝えた。県警によると、今後の作業日程についての説明はなかったという。
一方、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は7日午前、うるま市役所を訪れ、島袋(しまぶく)俊夫市長に、不時着についての米軍側の説明を伝え、謝罪した。島袋市長は県内で米軍機の事故やトラブルが相次いでいることを挙げ、「米軍の機体整備のレベルはどうなっているのか。あまりにも多すぎる。軽度のものでも、その積み重ねの延長には必ず大惨事が待っている」と抗議した。(上遠野郷)
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