ゴールデングローブ賞、授賞式に黒ドレス セクハラ抗議
米アカデミー賞の前哨戦となる第75回ゴールデングローブ賞の授賞式が7日、米ロサンゼルスで開かれた。昨年ハリウッドから世界に広がったセクハラ問題に対する連帯を示すために、多くの女性が黒のドレスで出席した。
華やかなレッドカーペットが今年は黒に染まった。ハリウッドの著名プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が多くの女優らからセクハラや性暴力の告発を受け、広く社会問題になったことを受けたものだ。功績をたたえるセシル・B・デミル賞を受賞した女性テレビ司会者のオペラ・ウィンフリーさんは「いま、この式を見ている若い女の子たちに、新しい日は地平線のすぐそこまで来ていると知ってほしい」と語りかけ、セクハラのない社会の実現を促した。
作品賞(映画ドラマ部門)には「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー監督)が選ばれた。ミズーリ州の田舎町で、娘を殺された母親が、地元警察を批判する看板を出したことから始まる物語。主演のフランシス・マクドーマンドさんは主演女優賞(同)を受賞した。主演男優賞(同)には「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」のゲーリー・オールドマンさん、監督賞には「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が選ばれた。(ラスベガス=宮地ゆう)
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