白虎隊「19人自刃」実は6人? 忠誠の物語が独り歩き
ひとりずつ名前が刻まれた19基の墓碑が並ぶ=会津若松市一箕町八幡の飯盛山
雪の季節が迫る11月末の飯盛山(福島県会津若松市)は、観光客もまばらで、追悼の場にふさわしい静けさに包まれていた。
180段余りの石段を登った先の広場の左側には、白虎隊士19人の名前を刻んだ墓碑が並ぶ。右側にはムソリーニ政権のイタリアから贈られ、戦後は進駐軍から一時撤去を命じられた高さ8メートル超の石碑が立つ。
ここでは「20人が自刃し、飯沼貞吉(後に貞雄と改名)だけが生き残った」と伝えられてきた。しかし、これが事実か、疑問視する見方が出ている。
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