大学キャンパス、消える立て看板 SNSで発信主流に
校舎が新築され、立て看板やビラが見当たらない現在の法政大学=2018年1月10日、東京都千代田区
かつて、立て看板が乱立していた大学のキャンパスが様変わりしている。東京都心の大学では出す際のルールが決められ、立て看板が激減。京都では「景観条例に違反する」と行政指導された。イベント告知などで大学生が代わりに使うのは、SNSだ。
法政大学(東京都千代田区)のキャンパスでは現在、立て看板をほとんど見かけない。校舎の柱や壁には看板を設置するための専用の金具もあるが、学園祭や新入生歓迎の時期でなければ、空いていることが多い。立て看板の設置は事前に申請が必要で、同大によると2016年は16件、17年も19件だった。
十数年前まで、同大は通行の邪魔になるほど立て看板が多く、ビラも貼り放題だった。学生や保護者から苦情が続き、清掃費もかさんだことから同大は06年にルールを設け、看板の大きさや立てられる場所を決め、届け出を必要とした。
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