ママの教室に連れてって…泣いて頼んだ 卓球・平野美宇

写真・図版2009年3月、試合に出場して母の真理子さん(右)からの助言を聞く平野(真理子さん提供)

未来ノート―202Xの君へ―

「ママの卓球(たっきゅう)教室に入れて」。平野美宇(みう、17)の生まれて初めてのおねだりだった。泣き叫(さけ)びながら、母・真理子さん(48)の服の袖(そで)を引っ張ってせがんだという。3歳5カ月になる2003年9月のことだ。

筑波(つくば)大卓球部の主将も務(つと)めた真理子さんは、山梨県中央市の自宅2階で卓球教室を開いていた。平野は「1階でお留守番(るすばん)をしていたけど、離(はな)れるのが嫌(いや)で……。『絶対(ぜったい)やりたい』って、おねだりした」。

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