民進と希望、統一会派見直しへ 両党とも分裂含み
民進党は17日午前、希望の党との国会での統一会派結成に向けて両院議員総会を開き、承認の手続きに入った。ただ、民進の衆院議員側の反発を受けて執行部案は了承を得られず、統一会派結成の方針を見直すことになった。希望も同日午後の両院議員総会で党内手続きを終える方針だが、参院議員が反対。両党とも分裂含みで、会派の結成は厳しい情勢になっている。
民進の大塚耕平代表は総会の冒頭で、「みなさんに議論して頂き、党としての考え方、現状を整理したい」とあいさつ。民進執行部は異論を押し切って会派結成を進める考えだったが会合では異論が噴出した。
民進系の衆院会派「無所属の会」(岡田克也代表)は16日夜、メンバー14人中11人が集まり、「希望の動向を見きわめるべきだ」として17日中に会派結成を決めることに反対する方針で一致。党が会派結成を決めても参加しない意向を表明した議員もいる。さらに参院でも立憲民主党に近い議員らが反発を強め、17日の総会では結論の先送りを求める声が相次いだ。
一方の希望では、参院議員3人が会派に加わらない意向を示している。分党の手続きには国会議員5人が必要で、細野豪志・党憲法調査会長が参加するかが焦点だ。(斉藤太郎)
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