自民・谷垣前幹事長が退院 活動再開に向け、意見交換も
自転車転倒事故からの復帰が間に合わず、昨秋の衆院選に立候補しなかった谷垣禎一・前自民党幹事長が、東京都内のリハビリ施設を退院して自宅に戻った。同党谷垣グループ(有隣会)の会合で18日、グループ幹部が明らかにした。自宅療養を続けながら、安倍晋三首相との面会など公の場での活動を再開する考えだという。
有隣会代表世話人の逢沢一郎元国会対策委員長が会合で、「昨年末にリハビリを続けていた東京・新宿の施設を出て、自宅で療養をかねてコンディションを整えている」と説明。「総理へのごあいさつを皮切りに(公の場に出る)と、本人も考えているようだ」と語った。
谷垣氏は幹事長だった2016年7月、サイクリング中に転倒。翌月の党役員人事で幹事長職を外れ、治療に専念していた。昨年秋の衆院解散を受けて衆院選立候補を断念し、地元・京都5区からは後継候補が擁立されて当選した。
一方で自身の率いる有隣会は存続し、谷垣氏は顧問格として同会幹部と意見交換を続けるなどしていた。逢沢氏はこの日の会合で年末年始に谷垣氏と面談したと明らかにし、「有隣会の席に一刻も早くお迎えできればと願っている」などと述べた。(又吉俊充)
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