今季一番の寒気現る 27日にかけ大雪に、太平洋側でも

写真・図版25日朝の上空1500メートル付近の寒気と各地の最低気温

気象庁によると、日本列島の上空約5千メートルには、今季一番の強い寒気が流れ込んでいる。本州付近の偏西風が大きく南に蛇行して深い気圧の谷となり、本州の南岸付近まで寒気が流れ込みやすい状態になっているという。

24日午後9時の観測で、石川県輪島市の上空1500メートルで零下16・5度を観測。同時刻の気温としては観測開始以来、最も低い気温となった。西日本から東日本の上空にも、25日朝にかけて平年より10度前後低い零下15度前後の寒気が流れ込んだ。

強い冬型の気圧配置の影響で今後、北日本から西日本で27日ごろにかけて日本海側を中心に大雪となり、太平洋側でも大雪となる地域がある。26日午前6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で、北陸80センチ、東北、関東甲信50センチ、北海道、中国40センチ、東海、近畿30センチの予想。

南米ペルー沖の海域で海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」とみられる傾向も起きており、気温が低くなりやすい状況はしばらく続く見通し。同庁によると、2~3月も全国的に気温が低いとの予想になっている。(山本孝興、戸田政考、山下剛)

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