「改革派」自認も、口を開かず 貴乃花親方、惨敗の裏側
日本相撲協会の理事候補選で貴乃花親方(元横綱)の挑戦は惨敗に終わった。自らの1票に上積みは1票のみ。「改革派」を自認し、現執行部と対立する姿勢は、親方衆には受け入れられなかった。
「なぜあんな行動を」
最大の敗因は、元横綱日馬富士の傷害事件に絡む対応への評価だった。巡業部長としての報告が遅れたほか、「警察の捜査を優先する」として被害者の貴ノ岩の協会聴取を度々拒んだことで、評議員会からは理事を解任されている。
ある親方が言う。「なぜあんな行動を取るのか。いろんな人に説明を求められて困った」。協会関係者からすれば、説明を拒み、問題を長期化させる姿に見えたのだろう。それは拒否感にもつながっていった。
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