北陸で大雪、ヤマトが集配送を中止 腰の高さまで雪が…

写真・図版屋根の上では住民らが雪下ろしをしていた=6日午後2時18分、福井市、朝日新聞社ヘリから、矢木隆晴撮影

北陸地方で降り続いている雪の影響のため、宅配便大手のヤマト運輸福井主管支店は6日午前7時時点で、集配車約300台の稼働を中止することを決めた。約3万個の集配送ができなくなるという。

北陸道が一部通行止めになっているほか、坂井市あわら市で国道8号が所々で立ち往生しており、特に関東方面からの荷物が届いていない状況だという。同支店は、配送予定だった顧客に対し、電話で中止を伝えているとしている。

北陸地方の雪の影響で、スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」を展開するユニー北陸事務所(金沢市)によると、福井、富山、石川の3県にある計14店舗のうち、福井、富山の10店舗への配送を中止している状況だという。この10店舗には金沢市近郊にある同社の物流センターから配送しており、6日午前に一部の配送車を向かわせたが、立ち往生を避けるため、途中で引き返させたという。

ユニー北陸事務所の担当者は「いつでも配送できるようにスタンバイしているが、道路の状況次第。さらに今夜も降ると予報が出ており、明日も厳しいかもしれない」と話した。

福井県あわら市でタクシーやバスの運行をする「金津相互タクシー」は「積雪で安全な運行が難しい」として、6日の営業を中止した。当初は営業する予定だったが、大人の腰ほどの高さまで雪が積もり、市内で車両の立ち往生も発生したため、タクシー運転手らに出勤停止を連絡したという。

会社には同日朝から午後2時ごろまでに、通常の2倍以上に相当する計約80本のタクシー予約の電話が入ったが、すべて断ったという。岡崎史人社長(49)は「二十数年、この地でこの仕事をしてきたが、こんなことは初めて」と話している。

ASAHI.COM

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