献血後に呼び出され… 新婚でまさかの宣告

写真・図版抗HIV薬を見せる男性の右手。毎朝、1錠のんでいるという=1月、東京都内

患者を生きる・HIV陽性(1)

東京都内の分譲マンションに住む男性(47)は、会社員の妻(45)、小学生の息子とごく普通に暮らす会社員だ。だが、たった一つ、妻以外には打ち明けていない秘密がある。

2004年1月、それ以前の勤務先で同僚だった妻と結婚した。その4月、会社の近くに毎年来る献血車で献血した。献血は学生時代から何度かしており、以前も同じ場所でした覚えがある。

数日後の夜、帰宅すると日本赤十字社から手紙が来ていた。「お伝えしたい重大なことがあるので連絡をいただきたい」という内容だった。「献血ぐらいで何事だろう」とドキドキした。

翌日、昼休みに電話すると、担当者にこう言われた。「今回、ご協力いただいた献血で検査をしたところ、お知らせしなければならないことがあります。お手数ですが、お越しください」。「内容は何ですか?」とかなりしつこく食い下がったが、電話では話せないという。

ASAHI.COM

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