左手スマホ、右手に飲み物…電動自転車で重過失致死容疑
川崎市麻生区で昨年12月、スマートフォンなどを手に持って電動自転車に乗り、歩いていた女性(当時77)にぶつかり死亡させたとして、神奈川県警は15日、大学2年の女子学生(20)=同区=を重過失致死の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。「ぶつかるまで気がつかなかった。大変申し訳ないことをしてしまった」と述べ、容疑を認めているという。
麻生署によると、女子学生は昨年12月7日午後3時15分ごろ、同区上麻生2丁目の路上で、両手が塞がった状態で電動自転車をこぎ出したところ、歩いていた女性に衝突し、死亡させた疑いがある。女子学生は、左手に持っていたスマートフォンをポケットに入れようとして前方を見ていなかった上、右手に飲み物を持ち、ブレーキをかけられる状態ではなかったという。
2015年に施行された改正道路交通法では自転車運転に関し、信号無視やブレーキのない自転車で走行した場合、「危険行為」にあたり、交通切符(赤切符)が交付される場合がある。3年以内に2度摘発された自転車運転者に対し、講習の受講を義務づけた。携帯電話を使いながらや、傘を差しながらといった行為は指導警告を受け、従わない場合や人身事故を起こした場合も危険行為とみなされる。(野城千穂)
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