原生林伐採したスキー場 平昌「負の遺産」教訓生かして

写真・図版1月中旬、山林保護地域の原生林を伐採して作られた旌善アルペン競技場では人工雪でのコース整備が進んでいた

記者有論

冬季五輪の競技会場を巡り、自然保護と開発のどちらを優先するかは長年の課題でもある。9日に開会式を迎えた平昌(ピョンチャン)冬季五輪でも、雪上競技の盛んでない韓国ではアルペンスキー滑降会場を山林保護地域原生林を伐採して一から作り上げた。

管理する江原道庁によれば、大会後は自然保護団体の要望などを受け、山林部分のほとんどを原状回復する計画だ。樹木の専門家らに意見を聞き、斜面に生えていた草木の種や土砂などを保存しているが、担当者は「100%の復元は難しい」と今から嘆く。コースの建設に約204億円をかけたが、復元に必要と見積もる約51億円の予算のめどは立っていないという。

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