陸自墜落機が所属の駐屯地、ヘリ飛行を22日再開 佐賀
飛行再開について説明する陸上自衛隊の湯浅悟郎・西部方面総監(右)=佐賀県庁
陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが同県神埼(かんざき)市の住宅に墜落した事故で、陸自は16日、事故を起こした同型機を除く同駐屯地のヘリコプターの飛行を、22日から再開させることを県に伝えた。
湯浅悟郎・西部方面総監が16日午後、県庁で副島良彦副知事と会談。陸自の担当者が、機体点検や整備手順の確認をした上で飛行を再開すると説明。湯浅総監は「墜落場所の周辺は飛行を避ける」と述べた。
副島副知事は「国防や災害対応などの必要性から飛行再開を決定したと受け止めている」と理解を示したうえで、事故原因の究明を引き続き求めた。
事故は今月5日にあり、墜落現場の住宅2棟が燃え、小学5年生の女児が軽傷を負った。ほかにも周辺で落下物が屋根を貫通するといった被害が計8件出ている。
神埼市教委は県教委と連携して、地域の小中学校にスクールカウンセラーを派遣。アンケートでは子どもの約2割から、不安感があるとの回答があり、引き続き心のケアにあたっている。
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