29万円の写真集も 神保町の古書店、児童ポルノ容疑
児童ポルノを扱っていたとして、警視庁は東京・神保町の古書店「湘南堂書店」経営の山田忠容疑者(77)=埼玉県新座市野寺4丁目=ら3人を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(不特定多数への提供目的所持)の疑いで逮捕し、20日発表した。山田容疑者は「収入が少なく、売り上げを伸ばすために10年くらい前から売っていた」と容疑を認めているという。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同店員で山田容疑者の長男、山田健雄(43)=渋谷区笹塚1丁目=と織田健太郎(32)=世田谷区代田6丁目=の両容疑者。健雄容疑者は容疑を認め、織田容疑者は「そんなものを扱っているとは知らなかった」と否認している。
少年育成課によると、逮捕容疑は12日、千代田区神田神保町1丁目の同店内で児童ポルノの写真誌1冊を所持したというもの。同課は同様の写真集約220冊を押収。いずれも古書で、7千~29万円の値段がつけられていた。昨年1年間で児童ポルノ書約80冊を販売し、300万円ほどの売り上げがあったという。
この店は1971年開店で、当初は日本史関連の古書を主に扱っていたという。先月、児童ポルノの写真集が売られているとの匿名の通報があり、少年育成課が調べていた。
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