五輪史上に残る競演 女子SP、世界最高得点の差を分析

写真・図版女子SPで演技するアリーナ・ザギトワ=遠藤啓生撮影

世界最高点が2度塗り替えられる五輪史上に残る名勝負だった。平昌冬季五輪の女子ショートプログラム(SP)。首位に立ったのは、ロシアから個人資格で参加したシニア1年目のアリーナ・ザギトワ(OAR)。同門の世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)を上回った。

最終グループの最初に登場したメドベージェワがまずはみせた。11日の団体で出した世界最高の81・06点を上回る81・61点の自己ベストをマークした。2人おいてザギトワが登場。今季序盤はミスが出たSPを完璧に滑りきり、82・92点。五輪の舞台で、自己最高、しかも世界最高をマークした。

2人の順位の差を生んだのは、3回転の連続ジャンプだ。ザギトワは女子では最も難しい3回転ルッツ―3回転ループを、得点が1・1倍になる演技後半で完璧に成功。出来栄え点(GOE)で1・50点の加点がつく13・71点。この得点は、4回転ルッツの基礎点(13・60点)に匹敵する。2本目のループは回転不足を取られやすいが、ザギトワには高さがあり、余裕を持って回りきった。

ASAHI.COM

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