遅れた走者に責任転嫁…韓国団体追い抜き選手へ非難殺到

写真・図版女子団体追い抜き1回戦で滑走する(手前から)韓国の金ボルム、朴ジウ、盧善英=細川卓撮影

 19日に行われたスピードスケート女子団体追い抜き1回戦で、準決勝進出を逃した韓国。1人が大きく遅れたレース展開と、その後のインタビュー内容について人々の非難が殺到している。

3人が6周を滑り、最後尾がゴールに入ったタイムで争う団体追い抜き。韓国は最終周で、先頭の金(キム)ボルムと2番目の朴(パク)ジウが、最後尾を滑っていた盧善英(ノソンヨン)を引き離してしまった。先頭が風よけとなるなど、3人が力を合わせるこの種目では考えにくい終わり方だった。

テレビでは2人が引き揚げる一方で、落ち込んで座り、外国人コーチに慰められる盧の姿が映った。直後のインタビューで、金は「最後尾のタイムで決まるので、いい記録が出なかった」と、盧に責任を課すような発言した。

この後から、青瓦台(大統領府)ホームページの国民請願掲示板では、「金と朴の代表資格を剝奪(はくだつ)すべきだ」という請願が始まり、21日昼の時点で約48万が賛同している。この請願は、30日以内に20万の賛同があった場合、政府関係者が何らかの答弁をすることになっている。

金は20日に緊急記者会見を開き、「最終周で29秒を切らなければ、ということばかりに気を使い、善英さんを引っ張ることができなかった」と涙を流して謝罪。同席したペク・チョルギ監督も「盧が遅れているということをリンク内に伝えられなかった。レース直後のおかしな場面についても指導者の責任」と話した。

ASAHI.COM

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