坂本花織「五輪の魔物に勝てた」 自己ベストでSP5位

写真・図版女子SPの演技を終え、ガッツポーズを見せる坂本花織=北村玲奈撮影

(21日、平昌五輪 フィギュアスケート女子SP)

スピン、ジャンプが決まる度、拍手が坂本花織シスメックス)を包み込む。「五輪は魔物がいると聞いていたけど、その魔物に勝てた」。73・18点。自己最高に、笑顔がはじけた。

演技直前、中野園子コーチから背中をたたいて送り出された。「この舞台でシュンとなって終わるか笑顔で終わるか、それは自分で決めたらいい」。12日の団体フリーでは足が震え、最下位の5位。17歳は覚悟を決めた。

後半、3回転フリップ―3回転トーループを決める。幅があり、着氷からの流れもスムーズ。幼い頃に水泳などで養った脚力を生かした、坂本らしい技がこの大一番で輝いた。

「出だしで一歩つまずいて、自分の中で『んふふ』ってなって、そこで楽になった。フリーも楽しんで笑顔で終わりたい」(榊原一生)

ASAHI.COM

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